前回は、『Arcane Abyss』を作り始めてからSteamストアページを公開するまでの話を書きました。
今回は、
「そもそも『Arcane Abyss』ってどんなゲームなの?」
というところを紹介していこうと思います。
ジャンルとしては、
「配置戦術 × デッキ構築 × ターン制ローグライト」
です。
……と言っても、これだけだと正直よく分からないと思います。
なので今回は、実際の戦闘がどんな流れで進んでいくのかを中心に紹介します。
主人公が戦う……のではなく、武器を投げる
『Arcane Abyss』の戦闘で大きな特徴になっているのが、
武器を敵に向かって投げて戦う
というシステムです。
剣、短剣、槍、斧、ハンマー、杖、魔道具。
それぞれ性質の違う武器を使いながら、盤面上のモンスターを倒していきます。
例えば剣なら、狙った場所へ投げて敵を攻撃する。
槍なら縦方向を一直線に攻撃する。
ハンマーなら、叩きつけた場所を中心に衝撃波を発生させる。
同じ「武器」でも、使い方はかなり違います。
武器を投げる場所が重要
ただ敵をクリックして攻撃するゲームではありません。
戦闘にはマス目状の盤面があり、モンスターはその中を移動します。
そして重要なのが、
投げた武器が盤面に残る
ことです。
剣を投げれば、その剣が盤面に刺さる。
次の武器を投げれば、また盤面に武器が増えていく。
つまり戦闘が進むにつれて、
自分が投げた武器によって盤面そのものが変化していきます。
どこに武器を置くのか。
敵の数や配置に、どの武器が合っているのか。
あとから使いたい場所を塞いでしまわないか。
目の前の敵にダメージを与えるだけでなく、その後の盤面まで考える必要があります。
武器によって「盤面の使い方」が違う
例えば剣や短剣などは、攻撃後に盤面へ刺さることがあります。
一方、ハンマーは敵に直撃しても刺さりません。
さらに斧やハンマーは強力ですが、周囲にある武器を壊してしまうことがあります。
「強い武器だから、とりあえず使えばいい」というわけではありません。
盤面に残したい武器があるなら、あえてハンマーを使わない。
逆に邪魔になった武器をまとめて破壊するために、ハンマーを叩き込む。
武器そのものの攻撃力だけではなく、
盤面にどう影響するかまで含めて武器を選ぶ
のが、このゲームの戦闘です。
カードゲームの要素もあります
もう一つの大きな要素が、デッキ構築です。
戦闘では武器だけではなく、さまざまな戦術カードを使用できます。
命中しやすくする。
武器を強化する。
手札を整理する。
武器を回収する。
防御する。
こうしたカードを組み合わせて、武器による攻撃をサポートします。
つまり、
どの武器を投げるか
だけではなく、
その武器をどういうカードと組み合わせて使うか
まで考えることになります。
強力な一撃を狙うのか。
盤面を整えるのか。
次のターンのために準備するのか。
状況によって判断が変わります。
敵も盤面を移動する
もちろん、敵もずっと同じ場所にいるわけではありません。
こちらが行動したあと、モンスターも盤面上を移動します。
だからこそ、敵の現在位置だけでなく、敵の数や並び、周囲の武器まで見て、
その場に合う武器を選ぶ
ことが重要になります。
すぐ攻撃できる短剣を使うのか。
縦に並んだ敵を槍でまとめて攻撃するのか。
横に並んだ敵を斧で薙ぎ払うのか。
敵が集まった場所へハンマーの衝撃波を叩き込むのか。
毎ターン、盤面の状況に合わせて最適な武器を選びます。
武器は成長していく
同じ武器でも、ゲーム中に強化することで性能が変わっていきます。
単純に攻撃力を上げるだけではありません。
特殊な能力を持たせたり、武器そのものの特徴をさらに伸ばしたり、最終的には大きく性能の異なる武器へ進化したりします。
そのため、
同じ種類の武器を取っても、毎回同じ性能になるとは限りません。
どの武器を育てるのか。
どんな能力を選ぶのか。
手持ちのカードや他の武器との組み合わせを考えながら、自分なりの構成を作っていきます。
属性を組み合わせる
さらに武器には属性があります。
例えば、
風で敵を吹き飛ばす。
水で盤面を水浸しにする。
氷で敵の移動を妨害する。
土で地面を隆起させる。
といったように、属性ごとに戦い方そのものが変わります。
そして重要なのは、属性が単独で完結していないことです。
水浸しになった場所で雷属性を使う。
炎上している場所に風を起こす。
盤面に作った地形を利用して敵の移動を制限する。
こうした組み合わせによって、戦闘中にいろいろな連鎖が起こります。
毎回違う戦い方を作るゲーム
『Arcane Abyss』では、強い武器を一本手に入れれば終わり、というゲームにはしたくありません。
今回手に入った武器。
今回選んだ強化。
今回引いたカード。
今回手に入ったレリック。
そして、今の盤面。
その時に持っているものを組み合わせて、
「今回はどう戦うか?」
を考えるゲームにしています。
盤面を武器だらけにして戦うこともあれば、属性効果を連鎖させる構成になることもある。
一つの武器を徹底的に強化することもある。
毎回少し違った戦い方が生まれることを目指しています。
考えて、投げて、盤面を作る
『Arcane Abyss』を一言で説明するなら、
「武器を投げながら、自分で戦場を作っていくゲーム」
という表現が一番近いかもしれません。
どの武器を使うか。
どこへ投げるか。
どのカードを使うか。
どんな順番で行動するか。
そして、その結果として盤面がどう変化するのか。
一手一手を考えながら、自分なりの戦い方を組み立てていく。
そんなゲームを目指して現在も開発を続けています。
次回以降は、今回紹介した要素をもう少し細かく取り上げて、
「なぜ武器を投げるシステムにしたのか」
「7種類の武器は何が違うのか」
「属性同士をどう組み合わせるのか」
など、『Arcane Abyss』の中身についてさらに紹介していこうと思います。
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